アラサー1ヶ月傷心旅行、フランスにて。

失恋をきっかけに、大好きなフランスを1ヶ月ひとり旅。春からは北アフリカ生活。

素朴で優しい国民

 

私がいる国は、フランスが元宗主国マグレブ三ヶ国の中では他の二カ国に比べて地味です、ハッキリ言って。笑

 

ただし、噂に聞く他の二カ国の国民と比べると、概ね人々は人懐っこくて素朴で優しい。

観光客が少ない分、スレていないと言うか。

 

 

地元民の素朴な優しさに触れたエピソード、とりあえず3つ。

 

 

一つ、落し物をクラクションで教えてくれた

 

歩いている時に、通りすがりの車がクラクションを鳴らしてくるので、なにかと思って振り返ると、そこには気づかぬうちに落とした私のストールが。

鳴らしてくれなければ、そのまま気づかなかっただろうし、そのまま失くしてただろうに。

ありがたや。

 

 

二つ、道で立ち止まっていると、率先して声を掛けてくれる

 

金曜日に限っては、昼の礼拝前にはお店が閉まってしまうところがほとんど。

家から10分ほど歩いたところに、小さな八百屋、肉屋、生活雑貨屋などが並んでいる。

もう閉まってるかなぁと思いながら近くまで行くも、遠目で見ると一部の店は空いてるのか微妙な雰囲気。

どうしようかなぁと2、3秒立ち止まって考えていたら、すぐ横を通りがかった若者が。

お店の方を指差しながら、

『あの店行きたいの?お祈りあるからもう閉まってるよ!』

ちょっとおぼつかないフランス語で説明してくれた。

親切だなぁ。

 

 

三つ、"お代は次回でいいよ"

 

朝仕事に行く時、道すがらの小さな商店に立ち寄ってミネラルウォーターのペットボトルをよく買っていく。

日本円にして、一本20円弱。

ほぼ毎日寄るので、お店のおじちゃんにも顔を覚えてもらっている。

髭を蓄え、洋服もムスリムらしい丈の長いワンピースみたいなトップスに緩やかなズボンと言う出で立ち。

とある日、生憎小銭がないと言って1000円のお札を出したら、

『こっちも細かい小銭がないから、お代はまた今度来た時でいいよ〜。』

優しいと言うか、ゆるい?笑

他人に対して疑うことはあまりしないのかな。

小銭が用意できた日に、直ぐに支払っておいた。

 

 

 

この国からの移民は、フランスではあまり評判が良くないことが多い。

この国だけでなく、マグレブ出身の移民がイスラム過激派に感化されてしまって、テロを起こす人は確かにいたし、これからもいるかもしれない。

この国の中でも一部地域によっては、もっと本格的なイスラム原理主義テロリストが潜んでいると言う。

 

でも、少なくとも、私が日常で見ているこの国のイスラムの人々は、こんなにも素朴で親切だ。

そういう意味では、思った以上に生活はしやすい。

(来月からのラマダン期間だけはつらいかもしれないけど…)

 

 

インターネットという便利なものがあるご時世、世界中のどこだって旅行したり文化を知ったような気分になれたりするけど。

世界の国々、文化について、いったいどれだけのことを知っていると言うのか。

私の知っていることなんてちっぽけなんだなぁと思う。

自分の目で見たり、感じること。

それはインターネットやテレビから流れる情報とは絶対的に違う、新しい発見や刺激があるのだと思う。

 

 

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全然関係ないけど、差し込む光が美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一目惚れ要因その2

 

住んでいる家を決めた理由。

 

花と緑のアーチを見たかったから。

 

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バラが咲き始めていて、通るたびにウキウキしています。

 

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昨日までの大雨の後の澄んだ青空が美しい!

 

 

先進国に比べると、この国では不便もあるけど。

足りないものを数えても仕方ないから。

何より、緑と花と青空が美しい。

それだけで元気が出るものです。

 

あと、人もスレていなくて本当に親切。

その事はまた書こう。