1ヶ月ぶりのパリ、思い出の地区を通って。
昨日は以前のホームステイ先から、パリのすぐ南に住む友達のところへ移動しました。
友達は昨日は仕事が休み。
「なんで?私のために?」って聞いたら、労働時間の調整で月に1回休みがあるらしい。
フランスの労働時間は法律上、週35時間。
友達は週37.5時間働くことになってるので、週あたり2.5時間分超過。
2.5時間×4週=ひと月10時間超過。
ということで、その超過分が一日休みで相殺される。
ただでさえ、年に最低5週間の有給が必須なのに、月に1回有給もあるなんて。
羨ましすぎる。
と、フランスの労働事情はこの辺にしておき。
どうしても買っておきたいものがあったので、元彼が住んでいる(もしかしたら引っ越しているかもしれないけど)、ルーヴル、オペラ地区まで繰り出しました。
思い出があるから行きたくない気持ちもあったけど、どうしても買っておきたいものだし、この機会だからこそ行っておこうと。
行かなかったら、いつまでも行けない気がして。
幸い、友達も付き合ってくれるし。
パレ・ロワイヤルの駅に降り立って。
何度も歩いたこの辺りの道は全て覚えている。
元彼の家までだって目を閉じてでも行けそうなくらいに。
元彼と初めてお茶をしたのも、パレ・ロワイヤルの中にあるカフェだった。
その前を通って、カフェは勿論健在している。
私にとっては思い出の場所でも、他の多くの誰かにとっては、パリに無数に存在するカフェのひとつに過ぎないわけで。
思い出ってそういうもの。
過去は過去でしかないし、だいたい美化されていく。
ルーヴルやオペラのあたりって、まさにパリを代表する地区なんだけど、久々に、しかも1ヶ月の旅行を終えてから歩いていると、なんだか前とは違って見えた。
もちろん通りの先に見える華やかなオペラ座、オスマニアン様式の建物、それらは変わらず美しいのだけど。
私にとってはもう、思い出の場所でも憧れの場所でもない。
時間が過ぎていて、過去から進んでいることを感じた。
夜は友達の家族と、もう一人の友達と一緒にご飯。
オペラ地区で買ってきた日本仕立てのあんぱん、抹茶シュー、大好評でした。
友達の弟が、凄く可愛い顔をしていて、眼福。
友達同様、優秀なようで、この9月からはエンジニア学校に進学だそう。
私があと10歳若かったら、と惜しむアラサー。
思い出は思い出でしかなくて。
忘れる必要もないけど、そこに居続けるのは勿体無い。
時の流れとともに新たな経験をして。
その経験は思い出への見方を少し変えることもあるんだなって、いうお話でした。