アラサー1ヶ月傷心旅行、フランスにて。

失恋をきっかけに、大好きなフランスを1ヶ月ひとり旅。春からは北アフリカ生活。

【パリのすてきなおじさん】面白い本

 

渡航まで2週間を切っていると言うのに、こんな時に限って本を読みました。

 

 

その名も【パリのすてきなおじさん】。

タイトルと表紙絵で、間違いなく面白いことが伝わる…!!

 

 

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さて、中身なのですが、その名の通りパリのすてきなおじさん達のインタビューが載っているエッセイ。

めちゃくちゃ面白いです。

 

 

パリで生活していたこともあってか、おじさんのイラストを見て、『いるいる、こういうおじさん!』と楽しむだけではなく、見た目だけでは分からない、おじさん達のそれぞれの人生とかが語られていて非常に奥が深いです。

 

 

私は図書館で借りることが出来たのですが、去年秋頃に発行されたばかりの本。

2015年パリ同時多発テロ後の話も含まれているし、両親はポーランドユダヤ人の男性がナチスから逃れた話や、フランスとは因縁の関係であるアルジェリアとの歴史背景の説明、現在進行形で難民受け入れを待つだけの人々、そんなところまでしっかり書かれています。

出てくるおじさん達のルーツや人種、文化は様々。

フランスという移民国家、その中でも多岐に渡る人々があつまる花の都パリ。

 

 

そういうわけで、日本メディアで伝えられることのない、現地の社会問題などまで知ることも出来ます。

日本のメディアで語られるフランスって何故にあんなにお洒落で綺麗なところばかりなのだろう、と私は思います。

もちろん私もフランスの美しい部分が大好きな1人ではあります。

ただ、美しい部分だけではけっして無くて。

そういう部分も含めて、パリを知れる一冊として良書です。

サクサク読めるけど、本当に奥が深い本。

 

 

おじさんの数だけ、人生がある。

事実は小説よりも奇なり、と言うような苦難も乗り越えて生きてきたおじさん達から語られる言葉は、ハッとさせられるものばかり。

沢山の生きるヒントがつまっています。

 

 

本当に素敵なおじさん達が沢山出てくるので、私もこんなすてきなおじさん、いやおばさん、いやマダムと言っておこう!になりたいなぁと思います。

イラストレーターの著者が描く、おじさん達のイラストも本当に素敵。

パリのすてきなマダムも出ないか勝手に期待。笑

 

 

 母曰く、本屋さんでも注目されているそうです。

機会があれば是非。

 

 

パリのすてきなおじさん

パリのすてきなおじさん