北アフリカで生存中
滞在中のホテル、私の部屋はWi-Fiが入らずチーンって感じですが、予定通りに北アフリカの某国に到着し、生きております。
国名を伏せる必要もないけど。。
私がいる国は北アフリカのマグレブ諸国の中では、一番遅れているのかな〜と言うのが今のところの印象。
途上国であることを、生活の中でちょいちょい見受けられます。
でもそれが新鮮!
実は先進国以外に来たのは何を隠そう、初めての経験。
いや、韓国は行ったことあるか。
フランス語は公用語ではないけど、普通に通じるのでその辺のストレスもあまりない。
人々は優しいです。
生活できそうなので、この国の生活を楽しむぞ〜と目論み中。
とは言え、いかんせん仕事をしに来ているので、今のところは仕事を覚えることで必死なのが実情。
家は決まったので、明日にはホテル暮らしも卒業予定。
とりあえず北アフリカからの生存報告でした。
渡航前センチメンタル
もう数日後には北アフリカです。
昨日には地元を離れて、東京に来ています。
地元の駅まで両親が見送ってくれました。
見送ってくれている姿を思い出すと、涙が出ます。。
こういうのって、見送られるより、見送る方が辛いんですけどね。
見送られる方は進んで行かなければいけない場所があるけど、見送る方はその人がいないところへ帰るのだから。
昔より涙脆くなったのは、歳のせいかしら。
そんなこともあるし、パッキングしていたりした中で、いよいよ行くんだなぁって実感が湧いて来て。
少しおセンチにもなっています。
行く国や新しい仕事に不安があるわけではなくて。
家族や友達と会えないのが辛いわけでもなくて。(もちろん前述の様にさみしさはある。)
ただただ、センチメンタルな気持ちの波が押し寄せる時がある。
楽しみなのに、環境が変わることにセンチメンタルになる。
今までの環境にずっと居たいわけではないのに、これから行く先は旅行とは違うし、後戻りは出来ないという漠然とした重み。
いわゆるマリッジブルー的な?
マリッジしたことないけど。
人間は変化を嫌う生き物なんだとか。
それでも、順応していくのもまた人間なんだとか。
北アフリカは日本より少し暖かそうです。
眩い太陽の光と、着いた後の忙しさで今のセンチメンタルなんて忘れてしまうことでしょうから、この今しか味わえないセンチメンタルを味わっておこうかな。
【パリのすてきなおじさん】面白い本
渡航まで2週間を切っていると言うのに、こんな時に限って本を読みました。
その名も【パリのすてきなおじさん】。
タイトルと表紙絵で、間違いなく面白いことが伝わる…!!
さて、中身なのですが、その名の通りパリのすてきなおじさん達のインタビューが載っているエッセイ。
めちゃくちゃ面白いです。
パリで生活していたこともあってか、おじさんのイラストを見て、『いるいる、こういうおじさん!』と楽しむだけではなく、見た目だけでは分からない、おじさん達のそれぞれの人生とかが語られていて非常に奥が深いです。
私は図書館で借りることが出来たのですが、去年秋頃に発行されたばかりの本。
2015年パリ同時多発テロ後の話も含まれているし、両親はポーランド系ユダヤ人の男性がナチスから逃れた話や、フランスとは因縁の関係であるアルジェリアとの歴史背景の説明、現在進行形で難民受け入れを待つだけの人々、そんなところまでしっかり書かれています。
出てくるおじさん達のルーツや人種、文化は様々。
フランスという移民国家、その中でも多岐に渡る人々があつまる花の都パリ。
そういうわけで、日本メディアで伝えられることのない、現地の社会問題などまで知ることも出来ます。
日本のメディアで語られるフランスって何故にあんなにお洒落で綺麗なところばかりなのだろう、と私は思います。
もちろん私もフランスの美しい部分が大好きな1人ではあります。
ただ、美しい部分だけではけっして無くて。
そういう部分も含めて、パリを知れる一冊として良書です。
サクサク読めるけど、本当に奥が深い本。
おじさんの数だけ、人生がある。
事実は小説よりも奇なり、と言うような苦難も乗り越えて生きてきたおじさん達から語られる言葉は、ハッとさせられるものばかり。
沢山の生きるヒントがつまっています。
本当に素敵なおじさん達が沢山出てくるので、私もこんなすてきなおじさん、いやおばさん、いやマダムと言っておこう!になりたいなぁと思います。
イラストレーターの著者が描く、おじさん達のイラストも本当に素敵。
パリのすてきなマダムも出ないか勝手に期待。笑
母曰く、本屋さんでも注目されているそうです。
機会があれば是非。