アラサー1ヶ月傷心旅行、フランスにて。

失恋をきっかけに、大好きなフランスを1ヶ月ひとり旅。春からは北アフリカ生活。

ハッ!とした言葉

 

昨日はムッシュのお友達夫婦のところに寄ったついでに夕食を頂きました。

 

奥さんがヤギチーズを作っている。

ちょっと癖のあるヤギチーズ。
蜂蜜かける食べ方をフランス人の友達に教えてもらって以来、好物。

 

その夫婦は、ほぼ自分達で家を建てたり、小屋を建てて、小屋は宿泊所として貸し出している。

2人とも出身は、このコンテ地方らしい。

 

その旦那さんのほうが、敷地内にトイレを作っていた。

 

旦那さん「ここにUN toilette (男性名詞として、トイレひとつ)置く感じでね〜。」

 

(えっ、トイレって1つだとしても女性名詞だよね?

UNE toilette (女性名詞として、トイレひとつ)じゃないの…?)

私は心の中で動揺した。

 

帰ってから、携帯に入れているプチロワイヤル仏和辞典のアプリ(5000円くらいするけど便利!)で確認すると、やっぱり女性名詞。

同じ綴りの男性名詞も存在しない。

 

まぁトイレって複数形で使うことが多いので、名詞の性を意識しないものなのかな、とも、ふと思った。

 

夕食を頂いている時の会話の中で、奥さんが使っているKindleは優れものだと言う話になった。

 

奥さん「寝る前に本を読んでいると、よく旦那が知らない言葉の意味を聞いてくるんだよね〜旦那にこそKindle買うべきかな、知らない単語直ぐ調べられるもんね。」

 

旦那さんの学歴も、今までの人生も、私は勿論知らない。

日本語でもそうだと思うけど、フランス語は使う語彙や文章を書くときに、その人の教育レベルとかが直ぐに分かってしまうことが多い。

母国語話者じゃない私が見ても間違いが分かる、正しい綴り、正しい動詞活用で文章を書けないフランスで生まれ育ったフランス人も結構いたりする。

(かく言う私も、日本語の語彙力が少ない、と自覚している…)

 

 

時が遡るけど、トイレを作っているところで会話をしていた時。

 

私「田舎で暮らす人たちは特に、みんな自分達で何でも作っちゃうんだね〜すごい!

私はこんなログハウスとか家の作り方なんて、決して知らないです。」

 

旦那さん「ははは、確かにそうだけど、君は僕が知らない出来ないことを、知ってたり出来たりするでしょ?」

嫌味の無い笑顔でそういった。

 

この言葉にハッとした。

 

アジア人なんか全然いない田舎だけど、私にも気さくな夫婦だった。

奥さんの作るヤギのフレッシュチーズも堪らなく美味しかった。

 

幸せってなんだろうなぁって、ここに来てから特に考えています。